カリキュラム:認定介護福祉士概論

領域名:認定介護福祉士養成研修導入

科目名:認定介護福祉士概論(認定介護福祉士の役割と実践力)

教育目的:
・研修全体の導入として、認定介護福祉士に求められる役割、本研修で獲得すべき知識、実践力と、本研修全体の組み立てについて理解させる。
・介護現場の様々な問題がなぜ起きるのかについて、介護観・支援目標の共有化など、チーム運営の視点で把握するとともに、自立を支援するために根拠に基づいた介護を実践することの必要性を理解させる。
・自ら考える力・自ら学ぶ力の重要性を改めて確認させる。

到達目標 :
・認定介護福祉士養成研修の体系を理解し、学習計画を立てる。
・認定介護福祉士に求められる役割と実践力について説明できる。
・介護現場でおきる問題について、チーム運営の視点で分析できる。
・自立を支援するために根拠に基づいた介護を実践することの必要性を説明できる。
・自分自身の価値観が自らのリーダーシップにどのように影響しているかを自覚する。

時間数:15時間

含むべき内容:
○認定介護福祉士の社会的使命と介護の専門性
・介護をめぐる社会的動向(地域包括ケアシステムと医療・介護連携等)と介護福祉士の役割の変化
・認定介護福祉士に求められる役割と実践力(根拠ある生活支援、介護職のチーム運営・マネジメント、職種間連携、地域連携)
○介護現場における様々な問題とその要因
・職種間または組織間に起こりやすい問題
・利用者への関わり方や介護観の相違により起きる問題
○チーム運営と職種間連携、求められるリーダーシップ
・チームを構成する職種間連携 各職種の役割・機能の理解
・チームケア・チームアプローチとは何か
・チームにおける介護観・援助目標の共有化
・チーム内・職種間の調整
・チームメンバーとのコミュニケーション

含むべきキーワード:
介護の専門性、尊厳、自立支援、チーム、チームアプローチ、連携、コミュニケーション能力、態度、価値観、専門的知識の共有、コンフリクト、調整能力

考えられる展開:
○講義と演習によって研修を展開する。
○研修全体の導入として、認定介護福祉士の役割や実践力について理解し、本研修で獲得していく知識等に対する理解を促す。
○事例を用いたケーススタディと講義を組み合わせ、認定介護福祉士に求められる役割や今後獲得すべき知識・実践力についての理解を促す。
例)組織・チームをまとめるリーダーの役割(講義)→ケーススタディ

○考えられる事例
①他職種との有機的な連携方法
うまくいった事例を分析し、目標立案、ケア実践と情報共有の方法、チーム作りについて学ぶ
②同一組織内における価値観(介護観・看護観)の相違
チームを構成するメンバー間における課題の発生とケアへの影響や、利用者のケアへの影響やチームでの関わり方に行き詰った事例をもとに、自らの対応方法や考え方の課題に気づくようにする。
③地域生活の支援と地域連携
利用者の生活歴、培ってきた社会関係等を想像させ、地域生活の継続性を保つ介護サービスの在り方に気付くようにする。
○II類の組織行動論における理論を一部活用しながら、チームを構成する一人ひとりの構成員の能力(態度・価値観・有する専門的な知識と経験)を踏まえてチームをつくり、援助目標の立案、情報共有等の対処方法の学びを促す。
○認定介護福祉士の役割・実践力については、事前に教材にもとづく課題学習を事前学習も可能。

課題学習の可否: 一部可 課題学習は7時間を超えない配分とする

留意事項等:

修了評価の方法:
さまざまなチームを構成し、成果をあげるためにはリーダー自らの価値観が影響する。本科目を終えて、今まで体験した事例を交えて学んだことを1600字程度(A4レポート1枚)にまとめる。

受講要件:
(1)次のア~ウのいずれをも満たしていること。
ア 介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上(実務経験の考え方は介護福祉士国家試験の受験資格に準ずる)
イ 介護職員を対象とした現任研修の受講歴として、100 時間以上の履歴を有していること。
ウ 研修実施団体の課すレポート課題又は受講試験において一定水準の成績を修めていること。ただし、機構の定める研修を修了している場合は免除する。
(2)次のエ又はオを満たすことが望ましいこと。
エ 介護職の小チーム(ユニット等、5~10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダー(ユニットリーダー、サービス提供責任者等)としての実務経験を有すること。
オ 居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験があること。

講師要件:
・当該科目における十分な知識・専門性を有し、講師等の教育経験がある者
・修士課程を修了している者が望ましい

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介護福祉ウェブ制作ウェルコネクトの代表。ウェブ制作を通して介護が社会に開かれることを目指しています。 ウェブサイト制作やリニューアルについてのご相談もお待ちしています。

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