領域名: 心理・社会的支援に関する領域
科目名: 心理的支援の知識・技術
教育目的:
・援助対象者の心理を理解・支援するうえで必要な心理学に関する知識を習得し、心理的理解と支援の方法を習得させる。
到達目標:
・人間の心理と行動に関する理論を理解し、説明できる。
・自己と他者の心理を理解するための基本姿勢と生じやすいバイアスを理解する。
・学習と欲求・動機づけの理論を理解し、支援に応用できる。
・心理的理解や支援の基本的技法を知り、実践に取り入れる。
時間数: 30時間
含むべき内容:
○心理学の基本的理解
・こころを科学的に研究することの理解
○自己と他者の心理的理解
・自己概念の理解(社会的アイデンティティ、社会的比較など)
・社会的認知(他者理解のバイアス:ステレオタイプ、帰属錯誤など)
○学習と動機づけの理解
・学習の基本原理と応用(行動理論の理解と自立支援への応用)
・欲求と適応の理解(マズローの欲求階層説、防衛機制など)
・動機づけの理解と応用(達成動機、内発的動機など)
○心理的支援技法の基礎と実践
・心理学的面接技法の理解と応用(カウンセリング等における関わりや傾聴の技法の理解と練習など)
・ストレスと対処方略の理解
・生活支援への認知行動療法等の応用
含むべきキーワード:
心の科学、自己概念、ステレオタイプ、原因帰属、行動理論、防衛機制、達成動機、内発的動機づけ、面接、傾聴、ストレスコーピング、認知行動療法
考えられる展開:
○講義と演習・実習(技法の練習)によって研修を展開する。
○講義による理論の理解とともに、理論を活用した演習・実習を行うことで、循環的に理解を深める。
○心理的支援への展開例を用いながら演習・実習を行う。
・行動理論(スモールステップや即時フィードバックなど)を用いた機能訓練
・認知症の人とのコミュニケーション技法
・精神障害に対する支援(統合失調症、気分障害など)
課題学習の可否: 一部可 課題学習は15時間を超えない配分とする
留意事項等:
修了評価の方法:
筆記試験(50問程度、100点満点中60点以上が合格)
受講要件: 特になし
講師要件:
・当該科目における十分な知識・専門性を有し、講師等の教育経験があること
・心理学に関する教育や心理的支援を行っている者が望ましい