カリキュラム:地域生活の継続と家族支援

領域名: 心理・社会的支援に関する領域

科目名: 地域生活の継続と家族支援

教育目的:
・利用者本人が培ってきた社会関係、社会的役割の維持、社会参加の支援や、家族への支援が行えるとともに、介護サービスだけではない地域のインフォーマルな資源も活用して、地域生活の継続が支援することができる力を育成する

到達目標:
・利用者が培ってきた社会関係や社会的役割を踏まえて、介護サービスを利用することが必要になってもそれらとの関係を断ち切らずにできるだけ維持できる支援の計画を考案することができる。
・インフォーマルな担い手による互助の活動について、担い手、活動内容、連携の方策や留意点について説明できる。
・家族介護者の負担や困難について、典型例をあげるとともに、家族介護者への支援や連携の方策について説明できる。
・複合的な困難を抱える家族について、典型例をあげるとともに、支援や関係機関等との連携の方策について説明できる。

時間数: 30時間

含むべき内容:
○社会関係、ソーシャルサポート、社会的役割、社会参加の重要性と支援
・社会的な繋がり、人間関係、ソーシャルサポートの維持、再形成の支援
・介護サービスによって、社会関係等を断ち切ってしまう危険性とその回避
・社会的役割の維持、社会参加の支援
○地域のインフォーマルな担い手による互助活動
・意義と機能
・主な担い手、活動・サービスの内容
・連携の方策や留意点
○家族支援
・家族介護者の負担と支援
・複合的な困難を抱える家族への支援

含むべきキーワード:
地域生活支援、社会的役割、ソーシャルサポートの機能、社会参加支援、インフォーマルな担い手、互助活動の機能、家族介護者、介護負担、家族支援

考えられる展開:
○講義と演習によって研修を展開する。
○次のことをあらかじめ課題学習(事前課題)としてまとめさせる。
・ある利用者の生活歴を聞きとりその人がどのような社会関係・社会的役割を培ってきたか、介護サービスを利用する状態となることでそれらがどのように変わってきたか。
・自職場の周辺にはどのようなにある地域資源(フォーマルサービス、インフォーマルな互助活動等サービス、高齢者や障害者が生活で利用する施設等)があるか。インフォーマルな互助活動や資源が高齢者や障害者の地域生活にとってどのような役割をはたしているか。
○事例に基づいて演習を行う。
・地域との関係、地域での役割を断ち切らない支援の方法
・地域の社会資源の把握と活用
・家族介護者への支援
・複合的な困難を抱える家族への支援

課題学習の可否: 一部可 課題学習は15時間を超えない配分とする

留意事項等:

修了評価の方法:
筆記試験(50問程度、100点満点中60点以上が合格)

受講要件:
・「認定介護福祉士概論」を修了していること
・「心理的支援の知識・技術」を修了していること

講師要件:
・当該科目における十分な知識・専門性を有し、講師等の教育経験があること
・修士課程を修了していることが望ましい
・地域生活支援や家族支援、相談支援業務についての実務経験がある有資格者
(介護福祉士、主任ケアマネ、社会福祉士、保健師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士等)が望ましい

カリキュラム:地域生活の継続と家族支援

welconnect

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクトの代表。ウェブ制作を通して介護が社会に開かれることを目指しています。 ウェブサイト制作やリニューアルについてのご相談もお待ちしています。

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