前回の記事で紹介した通り、初めて認定介護福祉士として11名が今回認定され、その名簿も公開されています。
ただ、全国でわずか11名。
長野県で養成研修を行っていますが、受講者はわずか30名。
果たして本当にこの認定介護福祉士という資格を介護福祉士の上級資格として普及させていく気があるのか。
この人数ではおそらく次回の介護報酬改定で、認定介護福祉士が配置されていることでの加算などの算定というのは
現実的にはあり得ないでしょう。
事業所にとってもメリットがない高額な研修に職員を出すところはますます少なくなっていくでしょう。
名簿に登録された11名を見て、何か気が付くことはないでしょうか。
池淵 美香
介護老人福祉施設新さかい幸朋苑
伊藤 雅子
丹沢自律生活センター総合相談室
宇野 里美
地域密着型小規模特別養護老人ホームプライムハイツ春江
日本介護福祉士会
高島 久美子
ニチイ学館錦糸町支店
日本介護福祉士会
甲田 孝子
特別養護老人ホームともしび
日本介護福祉士会
林 良信
介護老人保健施設ハートランド・ぐらんぱぐらんま
原田 智子
ニチイ学館神戸支店
日本介護福祉士会
樋口 和磨
特別養護老人ホーム桜井の里
日本介護福祉士会
松川 幸市朗
特別養護老人ホーム白寿園
松川 春代
介護老人保健施設デンマークイン新宿
日本介護福祉士会
山本 日登美
特別養護老人ホームくわがい
日本介護福祉士会
日本認知症ケア学会
ニチイ学館の2名と丹沢自律生活センターの相談員(介護福祉士なのになぜ?)以外はいずれも施設の職員で
在宅分野での認定者が少ないということです。
これは施設側が今後の報酬への加算などを見越して認定介護福祉士としての受講をさせているのではないかと思われますが、
そういった施設も少なくなってくるのではないでしょうか。
本気でこの資格を普及させていく意思があるのか、
そのために適切な受講資格・受講費用・受講期間だったのか。
疑問は尽きません。