認定介護福祉士は介護福祉士の上級資格として位置づけられていますが、
それとはまた別に専門介護福祉士という資格も存在しています。
これが何かというと、
介護福祉士のキャリアアップのために行われている研修で、
その専門性を実践領域・教育領域・運営管理領域に分け、
それぞれの専門性を高めるための研修を受講することで認定されるものです。
これは分野別に認証されるものになりますので、
実践分野で認知症の専門研修を受けた場合は、
認定専門介護福祉士(認知症)となります。
研修はすでに行われており、認定介護福祉士の議論が始まるより前に存在していたのですが、
ずっと「仮称」という名称がついたままです。
介護福祉士の上級資格として認定介護福祉士があり、
そこからさらに分野別の専門性を高めた結果として認定されるのが専門介護福祉士という
図式になるようです。
日本介護福祉士会のホームページに図で掲載されています。
分野別の専門性を証明するための、認定資格として名前があればそれでキャリア支援になるのかというと、
残念ながら今現在は資格としての評価も高くないため、受講される方は先行投資という形になるでしょうか。
さらに受講費用もかなり高額で期間も長いことから、
認定介護福祉士の受講を終えて、さらに専門介護福祉士の養成研修を受けるというのは
受講者側や職場にとっても大きな負担になります。
制度設計についてはまだまだ検討すべき課題が山積しているように感じられます。
認定専門介護福祉士(認知症)を受講した方たちのFacebookページもあるようです。