これまでの記事の中で、
認定介護福祉士が組織の中でのマネジメント力についての研修に力を入れており、
その先のステップとして専門介護福祉士の運営管理領域の研修なども設定されていることをお伝えしています。
それとは別に、
介護福祉経営士という民間資格があります。
この介護福祉経営士と言う資格は、以下のような職務や対象を想定した資格になっています。
介護福祉士等の介護スタッフが、キャリアパスの一環としてマネジメントを学び、施設長等の上位職務をめざす。
介護施設・事業所等の経営者がよりレベルの高いマネジメント能力を身につけ、事業の拡大や多角化を図るための経営ノウハウを養う。
介護スタッフとしての経験を生かし、起業、独立開業する際に、経営者に求められる資質を身につける。
地域の介護事業者、医療機関、行政、その他関連機関等のネットワーク化や情報の共有化を図り、高齢者介護を含む地域包括ケアを構築するコンサルタント、コーディネーター的な役割を担う。
高齢者向けビジネスへ参入する企業が、介護福祉士等のスタッフを円滑にマネジメントし、良質なサービスを提供するための知識を身につける。
金融機関、コンサルタント等が、介護福祉経営の知識を身につけ、介護福祉事業者等とのコミュニケーションの円滑化を図り、ビジネスチャンスを拡大する。
概要は専門介護福祉士における運営管理領域の目指すところと同じになっているかと思います。
ただ、大きく違っているのは、
この介護福祉経営士と言う資格は受験資格がないということです。
つまり、介護の現場の実務経験が必要ありません。
介護事業の経営者全般を対象にしたものと考えていいのではないでしょうか。
それに対して、専門介護福祉士(運営管理領域)は
介護職員のキャリアパスに位置付けられた公的制度の枠組みの中にある資格になるものの、
およそ10年を基準にした介護の現場経験や認定介護福祉士の資格などが条件となります。
介護の現場からたたき上げでのステップアップという意味での資格になります。
まだ専門介護福祉士については具体的な部分がまとまっていませんので、
いずれ管理の仕事をする人は
この介護福祉経営士と言う資格にチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
掲載されている力試し問題を見ると、
知っていなきゃ困る問題ばかりですけれどね。