認定介護福祉士は介護福祉士のキャリア支援となり得るのか?

認定介護福祉士は介護福祉士のキャリア支援のための制度と言われています。

しかし、実際、この制度で介護福祉士のキャリア支援が実現されるかというと疑問が多く残ります。

現時点では、
資格を取るためには、400時間以上の研修が必要とされており、
そのためのスクーリングなどを行う期間、
勤務している事業所はその職員の穴埋めをしなければいけません。

さらに、受講費用も高額になることが予測されることから、
個人で受講するというよりも、
施設や事業所側が補助を出して受講するケースが想定されます。

そうなると、ある程度の規模のある事業所でないと、
認定介護福祉士の研修を受講させることが難しいという現実に突き当たります。

キャリア支援と位置付けているからには、
制度上、その機会が能力に応じて均等に与えられるべきです。
しかし、費用や受講期間の問題を考えると、
この資格は介護福祉士個人のキャリアのためには存在しなくなります。

そして、介護報酬での加算設定などをねらっているということから、
認定介護福祉士が在籍していることによる加算を取得を希望する事業所のための制度という
構図になっていきそうです。

介護福祉士の待遇改善やキャリア支援という非常に課題を解決することを考えれば、
このままの制度設計では未来がないと言っていいと思います。

認定介護福祉士は介護福祉士のキャリア支援となり得るのか?

welconnect

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクトの代表。ウェブ制作を通して介護が社会に開かれることを目指しています。 ウェブサイト制作やリニューアルについてのご相談もお待ちしています。

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