シルバー産業新聞に認定介護福祉士についての記事

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認定介護福祉士11人誕生 「新たなキャリアの形を」

 認定介護福祉士認証・認定機構(東京都港区、大島伸一理事長)は、2012~13年度に実施された「認定介護福祉士モデル研修」の受講生のうち11人を、「認定介護福祉士」として初認定したと発表した。

 認定介護福祉士は、介護職の新たなキャリアアップの仕組みを作るため、11年から検討されていた。介護福祉士の中でも、より高い専門性を持った介護サービスマネージャーとして、多職種連携や後進教育を主導する役割が期待されている。

 養成研修の受講要件は「介護福祉士としての5年以上の実務経験」「チームリーダーとしての実務経験」など。同機構に対し認定申請をするには、「生活支援・介護過程」をはじめ「リハビリテーション」「医療」など多岐にわたる分野で、演習を含めた合計600時間の研修を修了する必要がある。

 モデル事業は当初450時間のカリキュラムで実施しており、修了者は追加研修を行ってからの認定とされていたため、約5年越しでの初輩出となった。

 日本介護福祉士会の石本淳也会長は認定者の誕生を受け、「新たな介護福祉士のあり方を示すことができ、非常に嬉しい。業界を先導し、継続的に学ぶという風土を根付かせてほしい」とコメント。同会は、石本会長と認定者の1人で、東京都新宿区の老健「デンマークイン新宿」に勤める松川春代さんとの対談を、5月17日に行った。

ポイントは周囲の理解

 松川さんは、「長時間の研修はかなりハードだったが、いずれも濃密な内容で大きな実りを得た」と振り返った。受講のきっかけは、施設側からの「教育担当になってもらいたい」という要請だったという。キャリア段位制度導入など、法人全体で教育体制整備に力を入れていたため、周囲からの理解や協力が得やすかったことが、大きかったと説明する。

 キャリア段位制度のアセッサーでもある松川さんは「現場職員は、自らのスキルを証明してもらいたいという気持ちがある。それを形としてあらわすのが認定介護福祉士であり、キャリア段位制度。大きな誇りになり、やりがいにも繋がる。今後は、給与などにも紐づけてもらえれば、より取得するメリットを見出してもらえるのでは」と実感を話した。

 また自身としても「現状の介護福祉士のキャリアアップの形は、現場から離れケアマネジャーになるという一本道になりがち。それだけではなく、介護福祉士として全うするビジョンも示したいという思いがあった」と強調した。

 受講で最も大きかったのは、実践力がついたことだと松川さん。特に多職種連携については、自信がついたという。「研修で学んだ医療やリハビリの知識を土台に、私たち介護福祉士が得意とする生活面での気づきを、しっかり生かしたい」と述べた。

 石本会長も同意し、「『基準にあるから介護福祉士を揃えなくては』ではなく、『介護福祉士のスキルが必要だからいてほしい』と思ってもらえることが理想。他職種や利用者に、求められる存在にならなくてはならない」と話した。

 認定介護福祉士となって以降、松川さんは職場で、介護業務以外にフリーの時間を与えられている。他職員のフォローや地域との連携を図るためだ。「ほかにも、研修で自分がかなり重要だと感じた事例検討会を行いはじめた。今後もさらなる展開を考えていきたい」と意気込んだ。

 認定介護福祉士の養成機関に関する最新情報は、認定介護福祉士認証・認定機構のホームページ(http://www.nintei-kaishi.or.jp/home/)で確認できる。

受講費用や期間など、かなり高いハードルを設定している認定介護福祉士。
このケースでは職場の教育担当として、認定介護福祉士を受講させ、介護業務以外のフリーの時間を与え、他の職員のフォローを行わせているということです。
ということは、それだけの人員に余裕があるような大きな法人などにはメリットとして感じられる部分があるということです。

まぁ、事例検討会だったら主任ケアマネいればできるでしょうけど、
じゃあ、介護福祉士としての専門性って結局なんなのという議論になりそうな気もします。

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