カリキュラム:認知症のある人への生活支援・連携

領域名: 認知症に関する領域

科目名: 認知症のある人への生活支援・連携

教育目的:
・認知症のある人が地域において自立した生活を営めるように実践的な知識と技術を獲得させるとともに、他の介護職への指導及び認知症のある人を取り巻く環境を形成する他職種や地域との連携を通じて支援していける力を育成する

到達目標:
・認知症に関する生活支援に必要な医療的知識を習得し、他者に説明できる。
・認知症の生活支援に必要な知識・技術を習得し、実践できる。
・認知症におけるリハビリテーションの重要性を理解し、他者に説明できる。
・認知症支援に関する社会制度、政策等を理解し、他者に説明できる。
・認知症のBPSDを理解し、よりよい対応ができる
・症状や使用している薬等から利用者の状態を分析し、適時・適切なケア方法や医療等の他職種連携の必要性について判断できる。

時間数: 30時間

含むべき内容:
○認知症(MCI、アルツハイマー病の認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症、若年性認知症等)について
・その機序、主な症状、生理学的要因、診断・治療、経過・予後、よく使われる薬、生活上の留意点
○認知症の生活支援に必要な知識・技術(リハビリテーションを含む)
・疾患別、ステージ別アプローチ
・パーソンセンタードケア等の理解
・環境調整
・BPSDに対応できるより良いケアの理解
・家族介護者への支援
○ 認知症支援に関する社会制度等
○ 他職種連携等の基礎的な知識
・認知症に関するアセスメントツール(DASC-21、Zarit8、DBD13、HDS-R)
・医療職との連携
・リハ職との連携

含むべきキーワード:
認知症の定義、症状、診断・治療・経過・予後、薬理作用、認知症状(中核症状)、行動・心理症状(BPSD)、疾患別ケア、ステージ別アプローチ、生活支援の留意点、パーソンセンタードケア、新オレンジプラン(認知症初期集中支援チーム、認知症ケアパス等)、認知症のアセスメント、観察・記録・情報共有のポイント、他職種連携、認知症予防、認知症リハ

考えられる展開:
○集合研修(講義)と演習によって研修を展開する。
○演習では疾患、経過と予後、薬理作用、生活支援の留意点、他職種との情報共有の在り方について学習する。
○他職種との情報共有については、介護職と各専門職それぞれのアセスメントや計画作成の視点等の相違が理解できるように展開する。(薬の知識習得・日常の健康管理を学ぶ際の視点として含める)
○事例を交えながら、介護場面がイメージできるよう工夫する。

課題学習の可否: 一部可 課題学習の時間が15時間を超えない配分とする

留意事項等: なし

修了評価の方法:
筆記試験
(50問程度、100点満点中60点以上が合格)
※共通の試験が望ましい。

受講要件: 特になし

講師要件:
・当該科目における十分な知識・専門性を有し、講師等の教育経験があること
・修士課程を修了していることが望ましい
・在宅支援の経験がある医師または看護師が望ましい
医師:大学講師以上または学会認定専門医以上が望ましい
看護師:大学講師以上または「認定看護師」以上の資格を所持していることが望ましい

カリキュラム:認知症のある人への生活支援・連携

welconnect

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