日本介護福祉士会のホームページに掲載されている認定介護福祉士制度構築に向けて平成25年度検討結果の概要では、
認定介護福祉士に期待される役割としてこのように記載をしています。
期待される役割
○介護職チーム(ユニット等、5~10名の介護職によるサービス提供チーム)に対する教育指導、介護サービスマネジメントを行い、介護職チームのサービスの質を向上させる役割
(施設・事業所の介護サービスマネージャー)○地域包括ケアを推進するため、介護サービス提供において他職種(医師、看護師、リハビリ職等)との連携・協働を図る役割
(介護サービス提供における連携の中核となる者)○地域における、施設・事業所、ボランティア、家族介護者、介護福祉士等の介護力を引き出し、地域の介護力の向上を図る役割
(地域における介護力向上のための助言・支援をする者)
認定介護福祉士に求められる役割は、
介護のプロフェッショナルとして卓越した介護の技術を持っているということよりも、
職場内や多職種、地域との連携を行うコーディネーター的な部分なのではないでしょうか。
地域包括ケアでそれらの役割を担うべきとされている地域のケアマネや地域包括支援センターの存在はありながらも、
連携の中核になる存在として介護福祉士の役割を求めています。
連携や情報共有といった分野を主戦場にしている社会福祉士と比較すると、
介護福祉士ではそれらを培っていく経験が圧倒的に不足している部分が見られるのではないでしょうか。
介護の技術+ソーシャルワークという介護福祉士と社会福祉士の両方の能力を併せ持つ存在となるために、
認定介護福祉士のカリキュラムで経験や知識の不足を補うことが出来るのでしょうか。